食事がすむと、母さんが時計を見てつぶやいた。
「そろそろ、塾の時間ね。夏向、準備して。」
「わかった。」
春奈が笑顔で答えて、塾の仕度を始めた。
俺は母さんが玄関に言ったのを見計らい春奈に向かって小声で言った。
『頼むなっ』
と片目をつぶって手を合わせた。
「もちろん。任せてよ!」
ニヤッとわらって、春奈がこぶしを握った。
「かなたーー!行くわよ。」
玄関からの母さんの声を合図にしてまた、俺は春奈に、春奈は俺になりきった。
「行ってきまーす。はるな。」
『頑張ってね。夏向。』
これが……
最後の会話になるなんて、
思いもよらなかった。
「そろそろ、塾の時間ね。夏向、準備して。」
「わかった。」
春奈が笑顔で答えて、塾の仕度を始めた。
俺は母さんが玄関に言ったのを見計らい春奈に向かって小声で言った。
『頼むなっ』
と片目をつぶって手を合わせた。
「もちろん。任せてよ!」
ニヤッとわらって、春奈がこぶしを握った。
「かなたーー!行くわよ。」
玄関からの母さんの声を合図にしてまた、俺は春奈に、春奈は俺になりきった。
「行ってきまーす。はるな。」
『頑張ってね。夏向。』
これが……
最後の会話になるなんて、
思いもよらなかった。
