本当のキミ

『ほい、これ、俺の服とかつらー、と塾の用具。友達との話の内容。』

と言いながら、春奈に渡した。

「はいはい、えーっと、私の服と、ウィッグ!、お母さんと今日話したこと。」

顔を見合わせてにやりと笑い、

さっそく部屋に入って準備を始める。


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  ……—――――

『よっしゃ完璧。』

と準備ができたところで、

ガチャ、

「ただいま。」

品のよさそうな優しい声が聞こえてきた。

母さん、帰ってきた!

急いで部屋から出ると、ちょうど春奈も俺になって出てきたところだった。

目を合わせて笑いあうと

「『お帰りー!』」

同時に母さんを出迎えた。