本当のキミ

『ちょっ…かなた!』

呼び止める間もなく行ってしまった。
私は開けっ放しの教室を見つめ立ち尽くしていた。

『なんだったのよ…』

そっと唇に触れてみた。

ドキッ…


人をこんなにも狂わせといて、逃げちゃうなんて…

恐怖も吹っ飛んじゃったじゃないのよ。

ドキッ…ドキッ…

何だろうこの感覚…
わかんない…私、どんな顔してる?