本当のキミ

「今は、お前も水姫ちゃんも混乱してんだろ?また今度ちゃんと話せよ。」

夏向…

『うん。』

私は夏向に背を向けたまま答えた。

「飯でも食おうぜ!」

夏向はそういうと、机にお弁当を置きその机とセットの椅子に座った。


私も夏向にならって隣の席に座ってお弁当の準備を始めた。

「ところで…お前、本当は落とされたんだろ?」
『…え、何いって…』

笑って受け流そうとしたのにな…なんでかな…
夏向の顔見ると、嘘がつきにくい。
今まで当たり前にしてきたのに。

『…なん、でわかったの?』
「見てた。落とした奴の、顔までは見えなかったけど…女子だったと思う。」
『そ。女子なのはわかってんだけど…絶対に許さないっていわれたから。』

あ、やばい。
怖い。

思い出すと、怖い…

『あーあ!私誰かにうらまれたんだねー!だれだろっ、あはは!心当たりありすぎ!』

夏向に顔を見せないように明るく言った。

「…大丈夫か?」

ドキッ…

『大丈夫に決まって…んっ!?』

突然のことだった。

唇に温かい感触を感じたのは。