本当のキミ

『…水姫!』

とっさに追いかけようとドアに手をかける。

「まて、」
肩をつかまれ抑えられた。

『何よ!』

腕を払いのけようとするけどうまくできない。

「行ってどうする?何言う?」



『何って…ごめんって…』

「何に対して謝ってんだ?」

何?

『言わなかった…こと…?』

「隠し事してることに、気づいててなんで水姫ちゃんが言わなかったかわかるか?」

へ…?

『えっと…言いづらかったから?』

そういうと夏向は盛大なため息をついた。

「ちがう。言ってくれると信じてたからだ。」

は?
そんな、小説や漫画みたいな話、あるわけないじゃない。
だって私、

『そんな気持ち、知らないよ…』

「今、しれたじゃねえーか。」

ぐしゃ。

頭を強く撫でられた。
安心するなぁ…

…水姫…ごめんね…
水姫は、いっつも話してくれてたのにね…。