本当のキミ

しばらくすると、

ガラッ

水姫が私が落としたお弁当と自分のお弁当を抱えてはいってきた。

『水姫ーー!!』
「すみれ!」

ホッとしたようにこっちへ来た。
走ってきたようで少し息が荒い。

『水姫ごめんね?いろいろ…』

「ううん!いいよ。ハイッ!おべんと。」

笑顔で
私にお弁当をわたしてくれた。

『ありがとう。』

私も微笑んでそれを受け取った。

「ん?…あ、春奈先輩!」

私の後ろで座っている夏向…春奈先輩をみつけてさけんだ。

「あぁ、水姫ちゃッ…あ…」

気づいたみたいだけど…もう遅い。

「?なんで私の名前…?」

不思議そうな顔

『いや、私が話したのよ!』

そういうとあぁ!といって。
「そういえば。春奈先輩と仲よかったっけ!」

う、うん!なんて軽く流そうとした。

「やっぱり、本当のことは言ってくれないんだね。」

ぼそッと言った。
水姫の小さな小さな声は私の耳には届かなかった。