本当のキミ

そして、今度はしっかり周りの方を向いて、
「そ、そういうことだから!…じゃあ!」

と言って、私の腕を引っ張り足早にその場を去った。

『な、なんでお礼するはずの私が引っ張られてるのよー!』

そんな突っ込みを入れてごまかしているけど…
ホントは気づいてる。
つかまれた手にドキドキしてる。

な…んで…

しばらく引っ張られ、空き教室…みたいなところについた。
そこでようやく彼は私の手を放した。

ホッとしたような…
さみしいような?不思議な感情が胸をよぎった気がした。

「はー!」

ドキドキしている私をよそに彼が盛大にため息をついた。

「あぁ!危なかったー!」

といった後、私の方を向いて

「ありがとな!マジ助かった!」

そう言ってニカッと笑うから…
ドギマギしてしまう。

そんな見た目なのに…
どうしてかっこいいなんて…思うの?