本当のキミ

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ホンの小さなこと
一回菫の名前が出ただけ…

そう言い聞かせても気持ちは、一向に晴れてくれない。

菫のせいじゃないのに…
菫にいやな感情が…

「…水姫?なんかあった?」

頭の中で一人悩んでいると菫が心配そうに声をかけてきた。

『あ、いや…ううん!何にもないよ?…ちょっと寝不足みたい』

笑顔でそう返した。
菫にはきっと通用しない。
でも、本当のことなんて言えないもん。

「…そ、っか…わかった。ちゃんと寝なよ!」

少しふに落ちなさそうだったけど…聞かないでいてくれた。

菫のことも大好きなのに…な