-涙雨-


Side 琴音

仄華…

仄華……

仄華………

ごめんね…

私達がいるからこんな目にあっているのに、

私達は何もあなたを助けてあげられない…

どうしたらいいの……

どうしたら仄華は幸せになれるの…

「あいつに幸せなんて要らないんだ。」

「北神…何でそう思うの…」

「琴音は甘いんだ。あいつはただの器。」

「西神…でもあの子はまだ15歳なんだよ…人生今からなのに…私達がいるから…」

「そんなこと気にしてたの?いいじゃない。そんなことどうでも♪」

「南神。それはないよ…もう今の時点で仄華の人生は狂ってる。それは私達のせい…だから私達に出来ることはしてあげたいの…罪滅ぼしになるかは分かんないけど…」

「優しいんだね。琴音は。」

「そんなこと無い… だからこれからの事を!!」

「あいつのこれからの人生はもう決まっている。一生器として生きていくことだ。」

「東神…」