-涙雨-


side 凌空矢

こんばんは。俺は境野凌空矢(さかのりくや)

3人兄弟の真ん中で姉の莉咲、弟の柳の3人。

親は…また後程。

「ただいま~姉貴いる???」

「お帰り。いるけど何?」

「あっ…兄貴帰ってたんだ。」

「あぁ。今さっき帰ってきた。??その子は?柳の彼女???」

結構かわいい子ジャン。でもびしょ濡れ。雨降ってるもんな。

「違うし。それより姉貴どこ?」

「私が何?あぁっ!!昨日の子!!!」

昨日もこの子いたのか?

「名前は仄華。まだ熱下がってないみたいなんだ。姉貴頼む。」

熱あるのか?まぁ呼吸荒いし、顔が赤い…

「はいはい。じゃあベットまで運んでて。」

「了解。」

「その子どうしたの?」

まず俺なんもしらねぇ…

「拾った。帰りたくないって言ったから連れてきた。」

はぁぁ~~~

「おいおい…それじゃあ誘拐じゃないか。」

「でも…この子の場合誘拐してあげたほうが楽になるかもね。」

どういう意味だ…

「なんでだよ…」

「まぁ~いろいろ!!さぁ!!男は出て行って!」

まぁ…まずは治療が先だな…

「はいはい。行くぞ。柳。」

「あぁ、姉貴仄華のことは話しとくぞ。」

「よろしくね。」

さぁ…聞かせてもらおっか…