野獣な執事とワンコお嬢様

だけど、もう執事には戻らない。



次に進まなきゃ。



「やっぱり…やめちゃうの…?」

「やめなきゃ、いつまでも執事だろ」

「ダメなの…?」

「執事のままじゃ、お前と結婚できねぇじゃん」

「えっ…?」



わかれよバカ。



広い家。



無駄にデカい衣装部屋。



龍馬様からの条件。



「この家、龍馬様からのプレゼントだって」

「ヒョウに…?」

「まぁ、条件はあるけどな」

「どんな条件なの…」

「有栖川家の令嬢をもらうかわりに、セキュリティもしっかりしたここに住めって」

「へっ!?」

「ははっ!!甘やかしすぎだろ、お前の父ちゃん」

「そ、それってまさかっ…」



涙も止まった琴音。



今から言いたいこと、わかってんだろ?



「お前は一生俺の忠犬だな」

「ウソっ…」

「嬉しくねぇの?この俺が、お前を一生飼ってやるって言ってんのに」

「う、嬉しいですっ!!」



そうやって、ずっと飼い主に懐いててくださいね、俺の大事なお嬢様!!



END