野獣な執事とワンコお嬢様

だけどこれは決まったことだから。



口数の減った琴音と、次の日に何もない新居へ足を運んだ。



俺の稼ぎで払える賃貸を探そうとしたら、龍馬様が猛反対。



可愛がってもらってることを、更に実感した。



この新居は、有栖川家が持ってるマンションの中でもトップクラス。



まだ築2年で、買い手が見つからなかった物件だ。



詳しくは教えてもらえなかったけど、買えば数億だとかって。



最上階で、屋上は自分専用らしい。



本をよく読む俺のためにと、ひと部屋は書庫にしたとかって。



「広い…。ヒョウはこんなに広いとこにひとりで住むんだね…」



最上階だし、ワンフロアぶち抜きだしな。



リビングだけで何畳あることか…。



ベッドルームやゲストルームには風呂もトイレもついてるし。



10人で住んでも持て余すかも。



とにかく、俺の身の丈には合ってないことは確か。



だけどこれは、龍馬様がここに住むことを条件にしたから仕方ない。