野獣な執事とワンコお嬢様

仕草や顔の表情が、再会当初よりも大人になった気がする。



早めに手に入れといてよかった…。



結局仕事中にもかかわらず、手を出してしまった。



ベッドで服も着ずにゴロゴロする琴音に対し、俺はちゃんと服を着て。



「もうすぐ卒業ですね」

「そうだね~。いっぱいお仕事するんだぁ~」

「ムリはしないでくださいね?」

「うん。青柳は大変だよね、執事と秘書の両立」

「あっ、言い忘れてました。卒業したら執事はやめることになったので」

「えっ…?じゃあ…この家からいなくなっちゃうってこと…?」



そりゃそうだ。



今の俺は執事をやってるからこの屋敷にいられる。



執事をやめたら、俺はこの家にお世話になる身分ではないわけだし。



有栖川家を出ないといけないのは決まってる。



「仕事の合間に家は決めました」

「ヤダよ、そんなの…」

「明日もお休みなら、新居を見にご一緒しませんか?」

「うん…」



すでに涙目の琴音。