野獣な執事とワンコお嬢様

俺はいつ琴音を嫁にもらえることやら…。



前にチラッと龍馬様に言ったことがあったけど。



高校を出たら琴音をくれって。



『バカだね、お前は。何の実績もないぺーぺーに娘をやるわけないだろ?』



そう言って鼻で笑われた。



一瞬、デキ婚しかねぇかとも思ったけど…。



『ちなみに先に子どもなんか作ったら、お前はクビだよ。むしろ…身元不明の白骨かな?』



と、笑顔で言われて諦めた。



穏やかなくせに、恐ろしい男だ。



「クリスマス、なにが欲しい?」

「なにもいりませんよ。冬休みはいないかもしれないので」

「な、なんでまた…?」

「前々から龍馬様に呼ばれてるんです。用があるとかで。忙しくて先延ばしにしてましたけど、そろそろ行かないと命の危機かと思いまして」

「あたしも行く…」

「仕事があるんじゃないですか?」

「でもまた離れるの、ヤダよ…」

「ワガママは言わないでください。正直、困ります」

「ごめんなさい…」



用事とは何なのかわからない。