野獣な執事とワンコお嬢様

執事として長く接する時間がなくなってきた。



しばらく仕事が楽だから、琴音に尽くせるな。



「今日は一緒に寝ないの?」

「触り倒していいんでしたら」

「あたし疲れてるもん…」

「わかってるから寝ないんですが。一緒に寝たいなら襲われる覚悟でお願いしますね」



むぅ~っと拗ねた顔。



どんな顔もカワイイと思う俺は、琴音が好きで好きでたまらないんだろう。



誰にもやんねぇ。



コレは俺だけの。



「卒業したら執事もやめるの?」

「考えてませんよ。基本的に会社には行くと思いますが、今の状態とあまり変わらないので」

「一緒に暮らしたいな、ふたりで…」

「それはムリです。結婚するまでお嬢様はこの屋敷から出れません」

「そうなの?」

「龍馬様が許さないと思いますよ」



アゲハもいるし、タマキさんやメイドがいるこの環境。



琴音を守るには家から出すわけにはいかない。



琴音をこの家から出す時は、有栖川じゃなくなった時だ。