ヒョウのお腹に手を回し、やたらドキドキした。



こういうの、ヒョウは慣れてるのかな…。



悪態ついてるのに、バカみたいにモテてるもんね…。



もしかして、女性経験豊富だったり…。



走り出したバイクは少し怖かった。



だけど、ヒョウの体温がなぜか安心をくれる。



うん、大丈夫。



しばらくして着いた、ブランドショップ。



近くの駐車場にバイクを止めた。



「何でココ?」

「ジョーんちの服だ。お前も好きだろ?」

「へぇ~って!?桜小路くん!?」

「あぁ」

「何で言ってくれなかったの!?もしや、彼もあたしの仲間!?超お金持ちのお坊ちゃまだったんじゃ~ん!!」

「お前んちほどじゃねぇって…」



なぜか嬉しくなって、たくさん服を選んだ。



カワイイの、いっぱいだ!!



「オイ、琴音」

「なぁに?」

「支払いはどうするつもりだ?」

「えっ?支払いって…」



お金っ!!



何も考えてなかったよ!!



いつも買い物にはボディガードさんと行ってたし…。



何も言わなくても払ってくれたけど…。