野獣な執事とワンコお嬢様

このまま他に行かれたら、俺は本当にただの執事になる…。



昨日過呼吸になった琴音を抱きしめて、ずっとこうしてたいと思った。



琴音が眠るまで抱きしめて、頭を撫でて。



好きすぎて、俺の中に閉じこめたいくらい。



もうイヤだ。



もう限界だ…。



学校に行く準備をしている琴音を後ろから抱きしめてしまいたい…。



「今日って体育だったよね?」

「あっ、はい」

「ヤダなぁ~…。何するんだろ…」



好きだ、琴音…。



全部俺のだろ?



その声も、目も、手も…。



心だって俺のもんだ。



「さぁ、ご飯食べようか」



朝食は琴音が食べる姿を見てるだけで、何も言わずに全て食べた。



「行ってきます」



何も言わずとも、自分で全てをやり、自分で学校へ向かう。



こうやって、琴音は俺から離れて行く…。



「青柳」

「タマキさん…」

「頑張ってんじゃん。琴音も、お前も」

「正直、限界なんですけどね…」

「ははっ!!ムダにすんな、琴音の頑張り」



わかってる…。