野獣な執事とワンコお嬢様

今ならその意味がわかる気がして、帰ってから、琴音を突き放した。



口では我慢すると言っても、実際我慢なんかできない琴音。



キスのことは俺が悪かったし、許されなくたっていい。



だけど、今回みたいなことは…大人になった時にものすごく困る気がした。



仕事で何かあっても、毎回琴音を優先にするなんてムリだ。



今は甘やかすだけでいいだろうけど、今のままじゃ後々自分の首を絞めることになる。



お互い、依存しすぎている。



俺だって限界なんだ。



琴音を抱きしめて、キスして…それ以上のことがしたい。



笑って話して、一緒に眠って。



だけど今甘やかしたら意味がない気がするから。



「どんな風に頑張るのか、楽しみにしてます」

「あたしもよく頑張り方がわからないんだけどね…」

「そうですか」



乗り越えられるんだろうか…。



琴音が目移りしたら終わりだろ…。



今すでにこんなに苦しいのに。