野獣な執事とワンコお嬢様

この際、パスポートを作ろう。



間に合えばいいけど…。



電話を切り、少しがっかり…。



「明日タマキさんに聞いてみる…」

「そうしろ。タマキさんならスムーズにやってくれるはずだから」

「うわぁ~ん!!ヒョウに会いに行けないかもぉ~…」

「2週間弱、大したことねぇだろ」



行きたかった…。



間に合ったら絶対行こう!!



「さてと」

「へっ…?」

「メシも食ったし、風呂にも入ったし。寝るだけだな」

「何であたしの上に乗ってるの…?」

「今年最後に濃厚なので締めようと思って」

「ちょっ、いくらなんでももう…」

「大丈夫だ。気持ちよくしてやるから。お前は俺の下で吠えてりゃいいよ」



ムリだと思っても、ヒョウにあらがうことなんてできなくて。



いくら威嚇して吠えたところで、ヒョウは何も言わずにあたしという獲物を狩る。



楽しそうに、そして、なぜか優しく笑う。



何回見たって慣れないこのヒョウの顔に、威嚇する気は失せてしまうんだ。