野獣な執事とワンコお嬢様

自分勝手なのは俺で、琴音を振り回した。



きっとたくさん泣いたはず。



「琴音、すぐ帰るから待ってろよ?」

「お利口にして待ってるよ…」

「ありがとな」

「ん…、好き……ヒョウ…」



俺も好きだと言う前に、琴音は夢の中。



嬉しくて、眠れなくて。



しばらく琴音を抱きしめたまま頭を撫でた。



大学行きが決まった次の日から、慌ただしくなって。



「起床は遅くても8時までお願いします。昼寝も2時間までにしていただかないと、ダルくて夕食を召し上がらなくなります」

「琴音ってめんどくせぇな…」

「宿題は早めに終わらせていただきたく…アゲハ、お嬢様と一緒に宿題をお願いします。休憩に紅茶をお出しすると少しはやる気を出しますので」

「「琴音ってめんどくせぇ~」」



留守中の琴音はタマキさんとアゲハに託す。



何もなく過ごしてくれたらいいけど…。



「青柳は連絡つくようにしとけよ?」

「お嬢様のことならば、24時間体制で待機しておきますから」



だから少し、楽しんでくる。