野獣な執事とワンコお嬢様

だけど、この状況をどうしたらいいのかわからない。



気を使っている琴音と、無気力な俺。



自販機の前で、何を飲もうか迷う。



寒いから温かい飲み物にしよう…。



ホットコーヒー片手に戻った教室。



遠目で見る琴音は、小さくてカワイくて。



気持ちは変わってねぇはずなのに、どう接したらいいのかわからなくなる。



「ホットにしたの?」

「ん」

「寒いもんね…」

「廊下、寒すぎた。外歩きたくねぇなぁ~」

「帰れないじゃん」

「俺、今日帰んのやめっかな」



なんて、無意識に発した言葉だった。



琴音の手から落ちたフォーク。



一瞬にして涙目。



「今の冗談」

「だ、だよねっ!!ははっ…」



このままじゃダメだと思う。



お互い、それはわかってるはず。



「琴音」

「ヤダっ…」

「サンタって何歳まで信じてた?」

「えっ…。あっ、10歳くらい…かな…」



俺は今、なんて言おうとした?