野獣な執事とワンコお嬢様

飛び抜けて頭がよくたって、どんな功績を残してたって。



「ヒョウは…ヒョウなんだもん…。あたしの前では、普通の男の子なんだもん!!理解しろって言われたってわかんないよ!!」

「だろうな。それで琴音がいいなら行かせなくていいと思うけど。やりたいこと、やらせてやっても罰はあたらんよ」



なんなのみんな。



ヒョウがあたしをこんな風にしたのに。



みんなヒョウの味方するの?



「もうすぐメシだからな」

「いらないっ!!」

「ヒネてワガママ言ったところで、青柳に幻滅されるだけだぞ」

「あたしは悪くないっ…」

「あっそ。お前が龍蔵だったらぶん殴ってたとこだった。じゃあな」



ふてくされて眠った次の日、ヒョウはいつもと変わらぬ顔であたしを起こした。



あたしはそんな風に切り替えられない。



「本日は洋食だそうですよ」

「ふぅん」

「制服をお持ちいたしますね」

「ねぇ、青柳」

「はい?」

「クリスマス前に…行くの?」

「行きませんよ。諦めることにします。お嬢様をそうさせてしまったのは自分の責任ですから」



行かないの?