野獣な執事とワンコお嬢様

最悪だ…。



あたし、すっごく性格悪い…。



「ふぅっ…」



涙が次か次へと流れてく。



部屋に戻ってベッドで泣いた。



ヒョウ、絶対呆れてる…。



だけどヒョウと離れたくない…。



しばらく泣いていたら、ドアがノックされ、やってきたのはタマキさん。



「青柳がヘコんでんだけど」

「あたし…悪くないもん…。タマキさんは知ってたの?」

「あぁ、まぁな。上司だし。龍馬様も、承諾済みの話だ」

「パパが…?」

「そりゃあそうだ。あそこまで青柳を育てたのは龍馬様だからな。喜んでたよ」



だったらあたしは笑顔で送り出してあげなきゃダメだったの?



だけどもし、ヒョウが帰ってこないってことになったら?



そんなの…ヤダよ…。



「琴音は青柳がどんだけすげーか知らねぇからな」

「すごいって…?」

「並みの人間じゃねぇんだよ、アイツは。向上心がねぇから、そっちの道に進まねぇだけで。アイツを欲しがってる研究機関ってのは腐るほどあんの」



そんなの知らないもん。