龍蔵さんの世話をしつつ、アゲハと連絡を取り合う。



『超泣いてるよ!!兄ちゃん、俺じゃ琴音はムリだよ!!』

『夜になったら代わるからそれまで頼みます』

『早く来てくれぇぇぇ~!!』



今は屋敷の仕事が優先。



サクサク仕事を終わらせ、夕方に病院に向かった。



琴音が入院してる特別室に足を踏み入れると、ゲッソリしてるアゲハ。



「なんなのコイツ…」

「どうかなさいましたか?」

「全然泣きやまないし、メシ食わないし!!機嫌取りするの、もうムリ…」

「そんなにワガママでしたか?」

「兄ちゃん…?」

「眠ってるようですし、帰りますよ、アゲハ」

「えっ!?いいの…?兄ちゃん待ってたのに…」

「いい歳してワガママ放題のダメ犬にはお仕置きが必要でしょ?目覚めるとうるさいので、行きますよ」



帰ることにした。



ナースステーションで琴音の状態を聞き、悪くなってないことに一安心。



少しは大人になってもらわなきゃ。



苦労するのは俺じゃねぇか。