野獣な執事とワンコお嬢様

【ヒョウ】



バレたらもうヤケクソだ。



俺は執事だし、琴音はお嬢様なわけだ。



「マジで別人だから!!」

「すごいよね~。僕も初めて見た時そう思った。でもドSだけど」

「すげーな、ヒョウって」

「うぅぅぅ~、なんだか僕のセンちゃんがうっとりしててムカつく~…」



さて、お茶の時間は終わりだ。



琴音はたぶんメシなんか食えないだろうし。



「皆様、夕食はいかがなさいますか?」

「メシ食ってっていいの!?」

「構いませんよ。シェフに相談して参ります」



そう言ってシェフの元へ。



かなり腕の立つシェフだから、どんな状況にも対応してくれるはず。



「シェフ、大変申し訳ないのですが、お嬢様のご友人が遊びにきてまして。5人分、軽めの夕食を準備できますか?」

「できるよ。お嬢様が友達連れてくるなんて初めてじゃないか。腕が鳴るね~」



快く引き受けてくれた。



さすが有栖川家のシェフ。



俺はもう食わなくてもいいな…。