その後、メシを食った琴音は疲れて寝そうだ。



「ウヒャッ!!なにするのぉ~…」

「痛々しい痣がいっぱいあったので。湿布ですよ。脱いでもらえますか?」

「えぇぇぇっ!?」

「大丈夫です、下心なんてありませんし、お嬢様の下着は見飽きるほど見ていますから」



嫌がる琴音を脱がせて、ペタペタと湿布を貼った。



もう、こんな痣つけさせねぇからな。



お前は俺のだから。



次の日の体育。



それぞれ、球技大会に向けて練習している。



琴音は昨日と同じように、ムダに動かされていた。



教師は外に出てる今がチャンス。



琴音に向かっていくバスケットボールを、ギリギリで受け止めた。



「えっ…?」

「大丈夫か?」

「う、ん…」



向かう先は、ボールを故意に投げた名前も知らない女。



何事かと言った顔だ。



「俺の彼女にケガさせたら、こっちだって黙ってねぇからな」

「か、彼女…?」

「琴音をイジメる許可は俺にとれよ。まぁ、了承はしねぇけど」



傷つけられるようなことは、もうさせません、お嬢様。