野獣な執事とワンコお嬢様

扉の前にはポロポロ涙を流してる琴音。



真っ赤な顔で、泣いていて。



「ヒョウと寝るからっ!!ごめんなさいって…するから…」



まるでガキのようだ。



必死な姿に感じる愛おしさ。



「いらなくならないでっ…」



滝のような涙を流す琴音を抱きしめた。



初めから反省しときゃよかったのに。



バカなヤツ。



「好きですよ、お嬢様」

「ヒョウっ…」

「青柳です」

「うぅぅぅ~…」



さっきより熱い体。



どれだけ水分使ったんだよ。



部屋に入れ、ベッドに座らせた琴音。



俺の部屋の小さなキッチンの冷蔵庫から水を取り出した。



この冷蔵庫は、俺が熱を出してから買ったヤツで。



琴音の看病は二度と受けたくないから、非常用程度に飲み物だけは入ってる。



「飲ませてさしあげます」

「じ、自分でっ…ん~!?」



これ以上体調が悪化されんのはごめんだ。



ジタバタ暴れる琴音に口移しで水を飲ませた。