野獣な執事とワンコお嬢様

クソガキ。



「お嬢様にはあれくらいでいいんです。少し懲りてもらわなくては」

「体調崩したの、兄ちゃんのせいじゃん。悩みすぎた知恵熱なんじゃないの~?脳ミソお子ちゃまだから」



うるせぇよ。



そんなのわかってんだよ。



軟弱な琴音のことだから、風邪かもしれないけど。



体調管理はしてるし。



「裏庭にある倉庫、カギが甘いようなので直しといてくれますか?」

「俺の仕事じゃないじゃん!!」

「得意でしょ?そういう類のこと」

「わかったよ…。新しいカギ買ってくるからお金ちょうだい」



うざいクソガキを排除し、シェフに琴音の体調のことを伝えた。



龍蔵さんは飲み会だとか言ってたから、タマキさんが送迎だろうし。



じゃ、俺は少しゆっくりする。



部屋に戻り、早々に書き上げた日誌。



たぶん琴音も起きないだろうから。



しばらくボーッとしてたら、ノックの音。



タマキさんもいないはずなのに誰かと思い、ドアを開けた。