眠くて、だけどヒョウを待ってたくて。



意識が途切れ途切れの状態で、やっとヒョウがバスルームから出てきた。



「眠そうだな」

「ん~…」

「最後の仕事、終わらせるから待ってろ」



そう言ったヒョウは、お風呂上がりでナチュラルな髪。



さらにメガネなんかかけちゃって。



ちょっとレアすぎるよ、今のヒョウ。



メガネは反則だよぉ~…。



パソコンのカタカタって音だけが響き、初めはドキドキしていたのに…。



1日ドキドキしたからなのか、強い睡魔に襲われて。



おやすみなさぁい…。



気づけば眠っていた。



ヒョウが隣にやってきて、布団をかけてくれてる感覚はわかるのに、目が開けられない。



「ナメすぎだろ、お前…。この状態で寝れるわけねぇよ…」



夢うつつの状態で聞いたヒョウの声と、頭を撫でる優しい手。



ギュッとヒョウに抱きついたのは、夢だったのかもしれない。



あたしはそのまま朝まで眠り続けた。