野獣な執事とワンコお嬢様

忘れてるかもしれないから黙ってよう。



「デート…」

「覚えてたのかよ…」

「ふたりでおでかけしたいなぁ…」

「そのうちな」



今の暑さで1日琴音を振り回したら、体調を崩されそうだ。



もう少し涼しくなってからだな。



「琴音」

「なぁに?」

「乗れ」

「抱っこ~!!」



あぐらをかく俺の上に飛び乗ってきた琴音に、ギュッと抱きつかれて。



このシャンプーの匂いが琴音独特の匂い。



甘くてフルーティー…。



めちゃくちゃいい匂いがする。



「ヒョウ、大好き!!」

「当たり前だっつーの」

「ヒョウは?好き?」

「女はお前以外興味ねぇ」

「へへっ、愛されてる」



そんな実感があるなら、さっさと食われてくれねぇかな…。



この体制にさせといて何だけど、ムラムラする…。



抱きつくし、好きとか言うし。



「俺って甘いよな、琴音に」

「どの辺が?」

「ブタとか言わねぇだろ。家では甘やかしまくってるし」

「だったらもう少しご飯の量を…」



ムダなこと。