野獣な執事とワンコお嬢様

なにげに充実してる図書室は、何時間いても飽きなそうで。



琴音は星に飽きたのか、動物図鑑を見始めていた。



「キリンってモーって鳴くらしいよ」

「知らなかった」

「ヒョウって動物に興味なさそう」

「ねぇな。小さい生き物見るとマウス実験を思い出す」

「え゛っ……」

「カワイイと思ったことねぇから」



しいて言うなら、犬がいい。



飼い主に従順な、出来のいいワンコ。



「自分は『豹』なのにね」

「龍馬様が名付け親だ」

「そうだったの!?」

「うちの親が頼んだって話。龍馬様がいなきゃ、うちの両親は結婚してねぇらしいからな」

「へぇ~、初耳だぁ」



なぜ俺が『豹』なのかはわからないけど。



龍馬様、肉食動物好きだからな…。



ライオンとか、虎とか。



そんな関係からなんだろうけど。



「行きたいなぁ、動物園…」



あっ!!



琴音との約束、果たしてなかった…。



音楽のテストで負けたから、デートするはずだったってヤツ…。