それから起きてきたお兄ちゃんとタマキさん。



「お前が起こさねぇから俺まで寝坊しただろ」

「逆だから。タマキが俺を起こすんだから」

「うるせぇよ。おはようございます、龍馬様、美琴様」



そういえば、タマキさんとパパたちの絡みって見たことがない。



いつもの調子なのかな?



「本日もお美しいですね、美琴様は」

「おはよう、タマキ」

「本日のドレスは手配いたしましたので。美琴様のご希望のカラーです」

「ありがと~!!」



あれ?



いつもと違う…。



やっぱりタマキさんはちゃんと執事なんだね。



「龍蔵、早くメシ食え。今日は忙しいんだから。めんどくせぇな~。お前、なんで誕生日なんだよ」

「俺のせいじゃないから。産んだの美琴さんだからね~」

「鬱陶しい頭しやがって。もう切ればいいだろ」

「ヤダよ。オシャレなんだから~」



パパの前でもお兄ちゃんに対する態度は変わらないわけですか…。



やっぱりすごいね、タマキさん。