野獣な執事とワンコお嬢様

呆れた顔をしてる。



「やっぱわかんないな、ヒョウって」

「そうか?単純だろ」

「ガキのくせに、顔色一つ変えないであたしの上に乗ってたっけね~」

「昔の話だろ…」

「今でも無表情で女の子抱いてるの?アレは絶対嫌われるよ?」

「うるせぇから、マジで…。ってか、帰れ。まだまだ仕事あんだから」



立ち上がったメグに、ドアを開けた。



目を疑ったのは、涙目の琴音が部屋の前に立ってたから。



コーヒーをふたつ持って…。



「お嬢…様?」

「バカ…」

「ちょっ…」

「ヒョウなんか大嫌いっ!!」

「琴音っ!!」



コーヒーの乗ったトレイを俺に押しつけ、走って逃げた。



今の話し、聞かれてたわけか…。



「まさか…あのお嬢様のために執事になったの?」

「あ゛ぁぁぁ~…。めんどくせぇことになった…。とにかくメグは帰れ。俺は何回誘われたって、答えはノーだ」

「わかったよ…。ってか、お嬢様、大丈夫なの?」

「いいから帰れ…」



メグを帰し、琴音の捜索。