野獣な執事とワンコお嬢様

彼女の名前はメグ。



俺と同じで、人より少し頭がいい。



数年前、尊敬していた教授の紹介で入った研究チームにいた、唯一の日本人。



歳は俺より8歳上。



「ヒョウがやめた時は焦ったなぁ~。急に執事になる勉強をしたいとか言い出して」

「昔の話しだ。それより、頼みって?」

「ヒョウが投げ出してった研究を、最後までやってほしくて」

「断る」



今更未練なんてねぇし。



俺がやりたいことは、その時その時で違うし。



今は犬の躾が忙しいわけで。



「ヒョウほどの男が、何でこんなことしてるの?」

「あ?」

「認められたくない?」

「べつに、興味ねぇから」

「どうして!?ヒョウなら絶対結果が出せるのに!!」



鬱陶しい…。



興味ねぇんだよ、マジで。



「俺って、興味がねぇと動けねぇの。あん時の研究なら、もう本当に興味ねぇから」

「じゃあ…新しく始めるってのはどう?」

「ないな。俺の中では完結してっから。手も貸す気はねぇ」



ため息をついたメグ。