野獣な執事とワンコお嬢様

琴音は足だけ水の中に入れて、小さくバシャバシャと遊び始めた。



「今日も暑いね~」

「そうだな」

「あれ?今はヒョウ?」

「休憩中だけな」

「へへっ…」

「ワガママなワンコ。俺もどうかしてるよな。お前の何がいいのかわかんねぇ」

「ひどくない?」



バカだし、世間知らずだし。



執事までやって、手に入れるようなもんなのか?



そして俺は、いつまで執事なんだろうか…。



就職先は決まってるようなもんで、そのうち俺は、有栖川の会社に入る。



ポジションは龍蔵さんの秘書だ。



俺をそう育てたのは、もちろん琴音の父。



龍蔵さんじゃ、将来が不安だとか言って、俺を右腕にしたいって。



まぁ、そうなれば将来安泰だから文句はないし。



やりたい研究や勉強は一通りやってきたから、今更そっちに進むつもりもない。



ってことは…きっと龍蔵さん次第だ。



龍蔵さんが社会にでるまで、俺は琴音の執事…。



先、なげぇな…。