不遜な蜜月


運ばれてきたのは、焼きたてのパンケーキ。

生クリームが添えてあり、蜂蜜をたっぷりとかける。

季節によってはフルーツも添えられるパンケーキ。


「松前先生のとこには、行ったのよね?」

「・・・・・・うん」


パンケーキを一口食べて、ゴクリと飲み込む。

空気が重く感じるのは、気のせいじゃないはず。


「どうだったの? 遅れてるだけだった?」

「・・・・・・」


言うべきか、悩む。

でも、誰かに聞いてほしい。

真緒は覚悟を決めて、口を開いた。


「妊娠してた」

「・・・・・・そう」


予想に反して、菜緒は落ち着いていた。

昨日、すぐに連絡が来なかった時点で、多少なりとも、予想していたのだろう。

最悪の状況を。


「相手は?」

「・・・・・・私、どうするべきだと思う?」


菜緒の質問を、わざと無視した。

相手はわからない、そんなこと、姉に言って心配させたくない。