不遜な蜜月


「告白しようと思って、呼んだの」


笑顔の美紗は、目が真剣だった。

冗談ではないのだと、理人にもわかる。


「・・・・・・」

「私、理人が好きよ」

「・・・・・・」


真っ直ぐに理人を見つめる美紗は、決して自信満々には見えなかった。

かといって、震えているわけでもない。

この告白をきっかけに、区切りをつけよう。

そんなふうに見えた。


「・・・・・・結果は見えてるだろ。なのに、どうして」

「当たって砕けろ、って言葉もあるわ」


美紗はミルクティーに口をつけ、微笑む。


「私、随分と引き際を先延ばしにしてた」


美紗の視線が、揺れる。

黙ったままの理人は、彼女の言葉を待つだけ。


「今のままの関係がいつまでも続くはずない、ってわかってたのよ」


それでも、繋がりが欲しかった。