「うん。何かあった?」
「・・・・・・いえ、何も」
元気がない原因は、わかってる。
無理して明るく振る舞っても、結局は見抜かれてしまった。
「・・・・・・そっか」
誠は何も聞かずに、空を見上げた。
晴れ渡る青空は、どこまでも澄んでいる。
「おっと電話だ。ごめんね」
早足でその場から立ち去る誠を見送り、真緒は庭園を眺める。
春のような華やかはないけれど、落ち着いた冬の庭園は、綺麗だな、と思う。
(・・・・・・もうすぐ、来年か)
今年はいろんなことがあった。
主に、下半期にいろんなことは集中したが。
後悔してない、と今は言えない。
自分が選んだ道が正しいのかどうか、まだわからないから。
「・・・・・・っ」
泣きそうになって、真緒は目を擦る。


