不遜な蜜月


―――・・・・・・。

日曜日は、いい天気だった。

晴れ渡る青空と真っ白な雲。

心なしか、いつもより暖かい気もする。

少し早めに到着した真緒は、庭が見えるロビーラウンジにいた。


(綺麗な庭・・・・・・)


ウィンターホテルというだけあって、冬に見る庭は、どこか気合いが入っているように見える。


(マフラー、返しそびれちゃった)


膝の上に乗せた、手触りの良いマフラー。


「香坂さん、お待たせ。早いね」

「こんにちは。今来たばかりですよ」


誠が早足で歩み寄るので、真緒は慌てて立ち上がる。


「そっか。う〜ん、時間もあるし、庭でも見に行く?」

「そう、ですね」

「外は寒いから、ちゃんとマフラーしてね」

「は、はい」


コートを着て、真緒は躊躇いがちにマフラーを首に巻く。