不遜な蜜月


「ちょっと、横になろう」


ベッドに横たわり、窓の外を見つめる。

雨が強くなったような気がするのは、ひとりになったからだろうか?


(社長に連絡・・・・・・。しなくても、大丈夫、だよね)


今は絶対に仕事中だし、長期入院するわけでもない。

真緒は顔まで布団を引っ張り、少しだけ眠ることにした。










どのくらい眠っていたのだろうか?

雨は弱くなったみたい。

部屋は暗くて、彩子の姿もなくて。

あと、いい匂いがする―――。


「起きたのか?」

「・・・・・・しゃ、ちょう?」


ぼやける視界に映った人物が意外すぎて、真緒は状況を理解するのに時間がかかる。


「どうして・・・・・・」

「金森くんが、秘書課に電話をくれたんだ」

「彩子が・・・・・・」