不遜な蜜月


「ごめんね・・・・・・ごめんね・・・・・・っ」


また泣きそうになって、真緒は乱暴に目を擦る。

泣きすぎたせいだろう。

目の周りがヒリヒリする。


「真緒っ!」

「! 彩子・・・・・・? どうしたの? 会社は?」


息を切らして現れた友人に、真緒は驚いてしまう。

髪や服が少々濡れているし、傘をささなかったのだろうか?


「早退した。起きてて大丈夫なの?」


ベッドに歩み寄り、顔色を確認するように、顔を覗き込まれる。


「大丈夫。貧血と栄養失調だって」

「ホントに倒れるなんて・・・・・・」


先程まで誠が座っていた椅子に、今度は彩子が座る。


「退院はいつなの?」

「えっと、明後日、だったかな」


誠から聞いた話なので、真緒も少し自信がない。