不遜な蜜月


「気にしなくていいよ。そんなことより、ちゃんと食べなきゃ。お腹の子のためにも」

「え?」

「ごめんね。病院の先生から、聞いた」

「あ・・・・・・」


責めることはできない。

真緒は目を伏せ、言うべき言葉を探す。


「これは俺の憶測なんだけど」

「はい」


少し躊躇うような顔をして、誠は笑う。


「父親は、うちの社長?」

「・・・・・・」

「違ってたらごめんね。けど、そんな気がして」


真緒は否定すべきだと思った。

理人が公にしていない以上、自分が勝手にバラすようなことはすべきじゃない。

でも、うまく言葉にできない。


「・・・・・・大丈夫だよ。言い触らしたりなんか、しないから」

「すみません・・・・・・」


真緒が謝ると、誠は困ったように笑う。