不遜な蜜月


美紗が新しくオープンさせたネイルサロンは、お得意様用の個室がある。

真緒はネイルサロンに来たのは初めてで、何もかもが新鮮だった。


「どうぞ、座って」

「は、はい」


昼休みの時間を気にしつつ、真緒は席に座る。

いろんな色のマニキュアが置いてあって、室内は鮮やかだ。


「手入れとかはしてる?」

「あんまり・・・・・・。ネイルサロンも、初めてなので」


落ち着かなくて、視線が泳いでしまう。


「そう。じゃあ、私が綺麗にしてあげる」


そう言って、いくつかマニキュアを目の前に並べていく。


「まずは、っと」


赤い爪に、つい視線が集中してしまう。


「綺麗な爪、ですね」


手入れされた爪は、今日も綺麗な赤色。


「ありがとう。ふふ、理人も同じこと言ってくれたわ」