不遜な蜜月


満足そうな理人に、真緒はプレゼントについて思い出す。


「あの、クリスマスプレゼント、用意してないんです。すみません・・・・・・」

「・・・・・・いや、気にしないが」

「そう、ですか?」


食器は理人が洗うと申し出てくれたので、真緒は素直に任せることにした。


「俺も、用意してないからな。お互い様だ」


洗い終えた理人が、リビングのソファーに腰掛けた。

真緒は横目で理人を見つつ、ずっとはやっぱり見れなくて、目を伏せる。


「あ、贈りたくなかったわけじゃないからな? 好みもわからないし、変なもの贈って困らせたくなかったから」

「い、いえ」

「何か欲しいものがあれば・・・・・・」

「欲しいもの・・・・・・」


あるには、ある。

けれど、それは“もの”ではない。


「高いものなのか?」