理人の提案に、真緒は驚いた声を上げる。
両親への挨拶は無事に終わり、今は夕方。
車に乗り込み少し走ったところで、てっきり帰ると思い込んでいたから、本当に驚いた。
「嫌ならいいが」
「いえ、行きます。・・・・・・そっか、クリスマスイブ」
目を伏せ、真緒は困ったように呟く。
(プレゼント、用意した方がよかったのかな? でも、あんまり高価なものあげれないし・・・・・・)
マフラーひとつにしても、これだけ上質な物を使っているのだ。
ちょっと、プレゼントのハードルが高いような。
「店に連絡するから、少し待っててくれ」
路肩に車を止め、理人は外へ出る。
(・・・・・・社長、クリスマスとか興味ないんじゃ)
玲奈が不満そうに、理人はイベント事に疎い、と言っていた。
だから、真緒は遠慮してクリスマスイブについて言わずにいたのだ。


