不遜な蜜月


不安になる。

自分と結婚して、彼女は本当に幸せなのだろうか?


一度抱きしめたぬくもりに、溺れそうになる。

一度知ったぬくもりを、手放したくなくなる。


真緒、君の笑顔ひとつ見るだけで、こんなにも頬が緩む。

真緒、君の笑顔ひとつ見れないだけで、こんなにも胸が痛い。


(・・・・・・好きだ)


なんて単純で、簡単な言葉。

けれど、自覚すると例えようもないくらい、重くて深い。


「お代わり、いかが?」

「いただきます」


熱いお茶を飲んで、心を落ち着かせよう。


君に気持ちを求めるのは酷だ。

だからせめて、君を泣かせないようにしよう。

いつの日か―――思い出すのは泣き顔じゃなくて、笑顔がいい。










「クリスマスイブだし、食事でもするか?」

「え?」