とは言え、真緒はプレゼントをねだるような性格じゃない。
いや、その前にクリスマスイブだから、と言ってもこない。
それは多分、遠慮しているということもあるだろうが、今日が彼女の両親と会う日だから。
「・・・・・・好みなんてわからないし」
以前、自分の使い古しであったが、マフラーを彼女に渡したことを思い出す。
見た目にはわからないだろうが、あれはメンズ。
失敗した、と後々反省したが、彼氏がいるという無言のアピールになるのでは、と良い方向に捉えることにした。
(だが、クリスマスイブ、だからな)
イベント事にいくら疎くても、クリスマスイブのイベント性の強さは知っている。
「もうこんな時間か。そろそろ出ないと」
車のキーを手に、理人はマンションを後にした。
真緒を乗せて、車は彼女の自宅へ向かう。


