不遜な蜜月


おはようございます。

お邪魔してます。


「・・・・・・」


ううん、考えてるのはそんなことじゃない。

会った瞬間、迷惑そうな顔をされたらどうしよう。

それが、ぐるぐると頭の中を駆け巡る。

一臣に頼まれたから来た。

それでも、やっぱり勝手に来るべきじゃなかったかもしれない。


「・・・・・・会社に遅刻しちゃう」


一旦帰って着替えなければいけないし、ウダウダ悩んでもいられない。

真緒は意を決して、寝室を出た。





口から出たのは、おはようでもなければ、お邪魔してますでもなかった。

もちろん、自分がここにいることの弁解でもなく。


「・・・・・・髪、濡れてます」

「あぁ、シャワー浴びたから」


ポタポタと、髪から落ちる雫がフローリングを濡らしている。

理人を見た瞬間、考えていたことが頭から抜けた。