不遜な蜜月


(昨日は確か、酒を飲みながら軽く資料に目を通して・・・・・・)


記憶が曖昧だ。

理人は冴えない頭を軽く振り、眠る真緒に視線を注ぐ。

安らかに眠る彼女を見ていると、頬が緩む。


(とは言え、腕が限界に近い・・・・・・っ)


痺れる腕に意識を移し、理人はどうしようか悩む。

ゆっくり慎重に動かせば、真緒を起こさずに済むかもしれない。

そう思い、実行に移すことにした。


「・・・・・・ん・・・・・・」


少しだけ身じろいだだけで、真緒は起きなかった。


(はぁ、腕枕なんて久しぶり・・・・・・というか、した記憶がないな)


痺れる腕を軽く振って、血液を送る。

シャツもズボンもシワだらけで、これはクリーニングに出さないといけない。


(勝手に来たとは思えないし・・・・・・)


十中八九、一臣の差し金だろう。