不遜な蜜月


それに怯みそうになったが、真緒は負けないよう覚悟を決めた。


「兄さん、というのは一体誰のことを・・・・・・」

「誰って、黒崎 理人よ」

「え・・・・・・?」

「あぁ、勘違いしないでね。従姉妹よ、ただの」


玲奈がニッコリ笑い、真緒は安堵したように肩から力を抜く。


(なんだ、従姉妹・・・・・・)


喧嘩を売られると思っていたけれど、その心配は杞憂のようで安心した。


「あんな男だけど、見捨てないであげてね!」


玲奈は嬉しそうに真緒の手を握り締めている。


「あの、聞いてもいいですか?」

「何でも聞いて!」

「梶谷 美紗という方は・・・・・・青山さん?」


聞かない方が良かったのだろうか?

玲奈の顔が、曇った。


「梶谷 美紗は、その・・・・・・ちょっとした知り合い。そう、ただの知り合いよっ」